細胞内の代謝システムである、解糖系や TCA 回路、ペントース-リン酸経路の解析は、細胞状態を理解する上で重要であり、グルコースや乳酸、 NAD(P)/NAD(P)H などのエネルギーおよび代謝産物を指標に評価されています。
がん研究においては Warburg 効果の発見により乳酸を指標とした細胞内代謝に関する研究報告が増加していますが、近年では糖尿病や幹細胞の研究でも測定が行われるようになってきています。また細胞内 NAD+/NADH は、ミトコンドリア機能を理解する際の重要な代謝マーカーとして注目されていますが、最近では長寿に関わるサーチュインが NAD+ 量と深く関与していることが明らかとなっています。
がんや糖尿病などの疾病の解明や治療薬の開発において、ミトコンドリア機能や細胞内代謝状態に注目した研究が増えてきております。下記表では、乳酸と NAD+/NADH を指標に評価されている事例を紹介します。
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