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おしらせ

細胞毒性測定に関するよくあるお問い合わせ

対象製品:Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST

Q. 同じ細胞を用いて、LDH アッセイ以外の評価にも使用できますか?

A.
培養上清を用いたノンホモジニアスアッセイで評価すると、残りの細胞培養液を他の評価にご使用頂けます。下記の実験フローは、培養上清を用い LDH アッセイによる死細胞の評価を、また残りの細胞を含む培地は Cell Counting Kit-8 による生細胞の評価を行ったものになります。操作手順および実験例については、下記の細胞増殖測定・細胞染色プロトコルに記載しておりますのでご参照ください。

Q. LDH アッセイと Cell Counting Kit-8 を用いた生細胞の評価には相関性はありますか?

A.
Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST と Cell Counting Kit-8 では、測定原理が異なるため相関性(同じ薬剤濃度で細胞毒性を示す結果)は必ずしも得られません。また双方の結果は被験物質として用いる薬剤の細胞に対する作用機序にも依存します。
     < Cytotoxi city LDH Assay Kit-WST >
       細胞膜の損傷により培地中に漏れ出した LDH 活性を測定(細胞膜損傷が指標)
     < Cell Counting Kit-8 >
      細胞内の代謝活性(デヒドロゲナーゼ)を測定(代謝活性が指標)

Q. 測定に影響を与える化合物はありますか?

A.
@培地中の血清に含まれる LDH はバックグラウンドを上昇させることがあります。
   対応 : 無血清培地または血清量を 5% 以下となるように調整した培地をご使用ください。

A被検物質や培地中に強い還元性を持つ物質が含まれていると、発色色素である WST を還元し誤発色させてしまいます。
   対応 : 細胞を含まない培地および被験物質を用いて、試薬ブランクを測定し誤発色の有無を確認してください。
      なお、一般的な DMEM、RPMI、F-12 等の培地には、通常、還元物質は含まれていません。

B培地中にピルビン酸が高濃度含まれると LDH 活性の測定を阻害します。
   対応 : 高コントロールの吸光度が低い(低コントロールと同程度)場合は、培地中にピルビン酸が含まれていないか
      ご確認いただき、ピルビン酸を含まない培地で評価をおこなってください。

Q. 490 nm 以外の吸収フィルターで測定できますか?

A.
小社では 490 nm を推奨していますが、数 nm 波長が異なるフィルター(例:492 nm)でも問題なくご使用頂けます。490 nm 以外では、450 nm のフィルターは小社でも使用実績があり、使用可能です。但し、吸光度は 490 nm と比較し高くなります。

Q. Working Solution 調製後は直ぐに使い切る必要はありますか?

A.
調製した Working Solution は冷蔵保存して頂ければ半年間は保存可能です。

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