ICG 誘導体
<特長> |
- アミノ基を選択的に標識できる活性エステル体である。
- 近赤外蛍光を用いた低バックグラウンド検出が可能である。
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ICG (Indocyanine Green)は肝機能、肝予備能検査のための色素負荷試験に用いられているシアニン色素で、励起波長は 774 nm 付近、蛍光波長は 805 nm 付近であり、近赤外領域に蛍光特性を有します。生体内で用いた場合でもヘモグロビンなどによる妨害を受けにくいという蛍光特性があります。本誘導体は、分子内に活性エステルを有しているため、アミノ基を有する分子と混合するだけで安定な共有結合を形成します。また、オリゴエチレングリコールを有するため、水溶性が高く非特異的吸着を低減することができます。今後、生体内における分子動態はさらに注目されていくものと考えられ、近赤外蛍光を利用した in vivo 蛍光イメージングへの更なる応用が期待されます。
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【参考文献】
K. Sano, T. Nakajima, K. Miyazaki, Y. Ohuchi, T. Ikegami, P. L. Choyke and H. Kobayashi, “Short PEG-Linkers Improve the Performance of Targeted, Activatable Monoclonal Antibody-Indocyanine Green Optical Imaging Probes”, Bioconjugate Chem., 2013, 24, 811.
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