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Q&A
Microbial Viability Assay Kit-WST

 本製品は、福岡県工業技術センターと共同開発した微生物の比色検出キットです。水溶性テトラゾリウムであるWST-8(特許2757348)を発色試薬として用いています。

<原理>

 微生物はエネルギー代謝活動により細胞内にNAD(P)Hを生成します。
WST-8は電子メディエーターを介することで、このNAD(P)により還元され、水溶性formazan(オレンジ色)を生成します(Fig.1)。formazanの生成量は微生物のエネルギー代謝活性に比例するため、オレンジ色への呈色を見ることで、その微生物の生存率や活性度合を確認できます。

Fig.1 発色原理

Fig.1 発色原理


<特長>
  • 寒天培地法や微量液体希釈法に比べ、短時間での検出が可能
  • マイクロプレートを使った多検体処理が可能
  • 培地成分による影響を受けにくい
  • 薬剤感受性試験への応用が可能

<キット内容>
500 tests / 1 kit(96 well プレート5枚分)
  • WST solution    1 ml × 5 tubes
  • Electron mediator reagent(DMSO solution)    0.5 ml × 1 tube
Microbial Viability Assay Kit-WST


Q&A

Q1.発色試薬の保存方法及び使用期限は?
A1.発色試薬溶液調製後は、冷蔵(4℃)保存で、1ヶ月以内にお 使い下さい。

Q2.酵母菌、グラム陽性菌及びグラム陰性菌も測定できますか?
A2.菌の種類にもよりますが、測定できます。

Q3.発色反応を37℃で行ってはいけませんか?
A3.微生物に最適な温度でインキュベートしていただければ、問題ありません。

Q4.菌の増殖試験を行う場合、インキュベート時間はどれくらい行えばよいでしょうか?
A4.微生物種(菌)の細胞密度により、インキュベート時間が異なります。例えば、細胞密度が1x106CFU/mlで、約6時間後にコンフルエントに達する場合、2〜5.5時間の間でインキュベートすることで、菌数を確認することができます。

Q5.糸状菌での使用実績はありますか?
A5. Aspergillus 属の麹菌を使用した実績があります。

Q6.偏性嫌気性菌の測定は可能ですか?
A6.偏性嫌気性菌は、酸素に暴露することで死滅し、十分な発色が得られないため測定できません。

Q7.微生物の細胞数が同じでも、細胞そのものの活性が低い状態では、発色は低くなるのでしょうか?
A7.細胞そのものの活性が低い状態であれば、発色も弱くなります。その場合は、インキュベート時間を長くすることで検出できます。

Q8.波長450nmあるいは460nmで測定するとありますが500nmでも測定はできるのでしょうか?
A8.450〜490nmのフィルターを使用して測定下さい。500nmだと十分な感度が得られません。

Q9.1cmや0.25cmのセルを使って測定はできますか?
A9.基本的には測定は可能です。但し、96ウエルマイクロプレートと比較して、発色試薬量を多く必要としますので、実際に測定可能な検体数が減少します。



品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
Microbial Viability Assay Kit - WST 500 tests 20,000 M439

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