試作品 ビオチンSAM 作製用試薬
Biotin-SAM Formation Reagent
QCMやSPR等のバイオセンサーにSAMsを介してタンパク
質を固定化する方法としては、末端カルボン酸のSAMを活性
化してタンパク質のアミノ基と反応する方法、Ni-NTAを有する
SAM にHis-Tag タンパク質を固定化する方法、アビジン- ビオ
チンを利用する方法(図1) などがあります。中でもアビジン-
ビオチン法は迅速に且つ強固にタンパク質を固定化できることか
ら汎用されている方法です。
このたび、小社ではNeutrAvidinやStreptavidinなどのアビジ
ン類を効率的に固定化し、非特異吸着の少ないセンサーを作成
するためのビオチンSAM作製用試薬を開発致しました。本試
薬を用いて作成したビオチンSAMでは、従来品に比べより多
くのNeutrAvidinを結合し、NeutrAvidin結合後の表面へのFetal
Bovine Serum(FBS)の非特異吸着は従来品に比べ著しく小さい
ことが分かっています(図2)。
図1 ビオチン-アビジン法による金表面へのタンパク質の固定化の模式図
図2 Biotin-SAM Formation Reagent及び他社Biotin-SAM試薬
を用いて作製したSAMへのNeutrAvidinの結合量とNeutrAvidin
結合後の表面へのFBSの非特異吸着量の比較
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