Q&A アンジオテンシン変換酵素阻害活性測定キット
Q1.キットの原理は?
A1.合成基質である3HB-GGGから酵素反応により3HBを生成さ
せ、この3HBを検出します。3HB-GGG → 3HBとなる工程に
おいて、ACEが関与します。ACE阻害物質を系に添加するこ
とで3HBの生成が抑えられ、Indicatorの吸光度が低下します。
この吸光度の差からサンプルの阻害活性を測定します。
Q2.キットの特長は?
A2.「一度に多検体を測定できる」、「再現性が高い」、「有機溶媒
を使用しない」、「短時間(約1.5時間)で測定できる」という
点です。 従来の方法は基質(HHL)から切り出されてくる馬
尿酸を酢酸エチルで抽出後、濃縮乾固し測定する方法であり、
非常に操作も煩雑で手技的誤差も出やすい方法です。
Q3.既存法との相関はありますか?
A3.既存法とは測定原理(基質)が異なるのでデータの相関はあり
ません。
Q4.Substrate buffer、Indicator solutionの溶液の安定性は?
A4.冷蔵で1年は安定です。
Q5.発色反応時間を10分より長くすると問題がありますか?
A5.発色反応は5分間で完結します。10分〜 60分の間であれば、
吸光度に変化はありません。
Q6.発色反応を37℃で行ってはいけませんか?
A6.問題ありません。
Q7.着色のある試料のブランクの測定方法を教えてください。
A7.Substrate buffer、Enzyme working solution、Indicator
working solutionの代わりに純水を加えたものを測定し、こ
れをサンプルブランクとして試料の測定結果から差し引い
て下さい。
(Sample 20μl+純水240μl)
Q8.ACE活性は測定できますか?
A8.本キットは、ACE阻害活性を測定するキットです。ACEそ
のものの活性は測定できません。
Q9.ACEの由来は?
A9.ウサギ由来です。
Q10.DMSOやエタノールの影響を教えてください。
A10.DMSOやエタノールが試料中に1%以上含まれると反応を
妨害します。
Q11.最終的な評価は、阻害率で行うものですか?それともユニットを出すものなのですか?
A11.阻害率です。
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