試作品


ペルオキシダーゼ標識用キット(for 1mg)

 本製品は、アミノ基あるいはスルフヒドリル基を有する分子にペルオキシダーゼを標識するためのキットです。従来の0.1 mgタンパク質標識用キットと同様に、Reactive Peroxidaseと標的分子を混合するだけで簡単にペルオキシダーゼ標識体を得ることができます。

2007年1月初旬発売予定
Peroxidase Labeling Kit -NH2(for 1mg)

 Peroxidase Labeling Kit -NH2は、アミノ基を有する分子にペルオキシダーゼを標識するためのキットです。NH2-Reactive Peroxidaseは、その構造内に活性エステル基を有しているため、アミノ基を有する標的分子と混合するだけで、安定な共有結合を形成します。
 IgGのような分子量の大きい分子をサンプルに使用する場合、ペルオキシダーゼ活性や標識反応を阻害するような低分子化合物(アジ化ナトリウム、トリスまたはグリシン)などは、付属のFiltration Tubeを用いた前処理によって除去されるため、透析やゲルろ過などの処理は不要です。また、低分子化合物を標識する場合、未反応の低分子化合物はFiltration Tubeを用いた精製操作により除去されるため、高純度のペルオキシダーゼ標識体を得ることができます。

<特長>
・ 1 mgのタンパク質を標識可能である。
・ 高分子化合物(MW>50,000)および低分子化合物(MW<5,000)を標識できる。
・ NH2-Reactive Peroxidaseと混合するだけでペルオキシダーゼ標識体を形成する。
・ Filtration Tubeを用いた分離操作により高い回収率で標識体が得られる。

<キット内容>
・NH2- Reactive Peroxidase 1 mg X 1
・Washing Buffer 10 ml X 1
・Reaction Buffer 1.2 ml X 1
・Storage Buffer 10 ml X 1
・Filtration Tube*1 X 1 tube
・15ml Tube X 1 tube

*1 Filtration Tubeを使用する際は、15 ml容量の遠沈管に対応する遠心機が必要です。7,000 xg の遠心を推奨しますが、7,000 xg 以下の場合でも遠心時間を延長することで対応可能です。

品名 容量 価格(¥) メーカーコード
Peroxidase Labeling Kit -NH2(for 1mg) 1 sample 30,000 LK51

Peroxidase Labeling Kit -SH(for 1mg)

 Peroxidase Labeling Kit -SHは、SH基を有する分子にペルオキシダーゼを標識するためのキットです。SH-Reactive Peroxidaseは、その構造内にマレイミド基を有しているため、SH基を有する標的分子と混合するだけで、安定な共有結合を形成します。標的タンパク質がSH基を持っていない場合には、添付の還元剤を用いて遊離SH基を調製することが可能です(ただし、S-S結合の切断によってタンパク質の活性が失われる場合があります)。IgGの場合、ヒンジ領域のSH基を利用することでペルオキシダーゼ標識体を得ることができます。
 IgGのような分子量の大きい分子をサンプルに使用する場合、ペルオキシダーゼ活性を阻害するような低分子のアジ化ナトリウムなどは、付属のFiltration Tubeを用いた前処理によって除去されるため、透析やゲルろ過などの処理は不要です。また、低分子化合物を標識する場合、未反応の低分子化合物はFiltration Tubeを用いた精製操作により除去されるため、高純度のペルオキシダーゼ標識体を得ることができます。

<特長>
・ 1 mgのタンパク質を標識可能である。
・ 高分子化合物(MW>50,000)および低分子化合物(MW<5,000)を標識できる。
・ SH-Reactive Peroxidaseと混合するだけでペルオキシダーゼ標識体を形成する。
・ 付属の還元剤を用いることで遊離SH基を持たないタンパク質への標識も可能である*2
・ Filtration Tubeを用いた分離操作により高い回収率で標識体が得られる。

<キット内容>
・SH- Reactive Peroxidase 1 mg X 1
・Reducing Agent X 1
・Solution A 10 ml X 1
・Solution B 4 ml X 1
・Reaction Buffer 0.6 ml X 1
・Storage Buffer 10 ml X 1
・Filtration Tube*1 X 1 tube
・15ml Tube X 1 tube

*2 還元剤(Reducing Agent)は、IgGへの標識用として最適化されています。IgG以外のS-S結合を有するサンプルを使用する場合は、S-S結合の切断によって標識対象分子の活性が失われる場合があるため、検討が必要です。