試作品


ビオチン標識用キット

Biotin Labeling Kit-SH

<特長>

● 3時間以内にビオチン標識体が調製できる。

● SH-Reactive Biotinと混ぜるだけで、安定な共有結合を形成する。

● 付属の還元剤を用いることで、遊離SH基を持たないタンパク質 への標識も可能である*。

● Filtration Tubeを用いた分離操作により高い回収率で標識体が得られる。

● 付属の保存溶液でビオチン標識体の長期保存ができる。

* S-S結合の切断によって、タンパク質の活性が失われる場合があります。

<キット内容> 3 サンプル標識用

SH-Reactive Biotin 3本

Reducing Agent 3本

Reaction Buffer 1 ml×1本

WS Buffer 4 ml×1本

Filtration Tube 3本

 Biotin Labeling Kit-SHは、SH基を有するタンパク質(抗体)にビオチンを標識するためのキットです。キット付属の SH-Reactive Biotinは、その構造内にマレイミド基を有しているため、 SH基を有する標的分子と混合するだけで安定な共有結合を形成し ます。標的タンパク質がS-S結合を持つ場合には、付属の還元剤 を用いて遊離SH基を調製することが可能です(ただし、S-S 結合の切断によってタンパク質の活性が失われる場合があります)。 イムノグロブリンG(IgG)にビオチンを標識する場合、付属の Filtration Tubeを用いて簡単にサンプルの前処理を行うことができ、ヒンジ領域の SH基を標識に利用すれば、抗体活性を損なわずにビオチン標識還元 IgGを調製することができます。また、未反応のSH-Reactive Biotinは反応後のFiltration Tubeを用いた精製操作により除去されるため、透析やゲルろ過などの処理を行 う必要がなく、高純度の標識体を高い回収率で得ることができま す。

 1回の標識操作に必要なタンパク量は 50〜200 μgと少量であり、少量の標識体を調製するのに最適です。

 本キットには標識に必要なすべての試薬と作製したビオチン標 識体を保存するための溶液が含まれています。