図1 抗体と抗体ファージの構造

抗体は抗原に結合する可変領域と生理活性に関与している定常領域から構 成されている。抗体は可変領域の遺伝子再配列により抗原に対する多様性 を獲得する。その抗体を組み換え抗体(scFv, Fabなど)の形で繊維状ファージ表面に提示することをファージディスプレイという。繊維状 ファージはゲノムを5つのコートタンパク(g3p, g6p, g7p, g8p, g9p)で覆われた構造をしており、この図は抗体のVHとVLを直列につないだ scFvをファージコートタンパクg3pに融合させてファージに提示させた モデルを示している。

 

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