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C12H18INO3=351.18
p-HBCはコリンエステラーゼ活性を測定するための基質です。p-HBCはコリンエステラーゼにより加水分解され、コリンとp-ヒドロキシ安息香酸を生成します(第一反応)。次いでp-ヒドロキシ安息香酸はNADPHの存在下、4-ヒドロキシ安息香酸水酸化酵素によりプロトカテキュ酸に変換されます(第二反応)。このとき酸化されるNADPHの340 nmにおける吸光度の減少よりコリンエステラーゼ活性を測定します。第二反応の進行に伴って生ずるプロトカテキュ酸の蓄積は主反応の吸光度測定に正誤差を与えるので、プロトカテキュ酸酸素添加酵素を反応液に共存させて測定系から除去します。
p-HBCは、水に対する溶解性が良好な上、コリンエステラーゼの至適pHにおいても基質安定性がよいため、再現性よく測定できます。また、p-HBCを基質として使用したコリンエステラーゼ活性測定法は反応機序が明確で、検出系にNADPHを用いたUV法であるためモル吸光係数による計測が可能であり、ビリルビン、アスコルビン酸およびグルタチオンなどの還元物質の影響を受けることがありません。
参考文献
1) 内藤正宏,他,新合成基質p-ヒドロキシベンゾイルコリンを使用した血清pseudo-cholinesteraseの測定法,第二回臨床化学夏期セミナープログラム集,79,(1982).
2) 日本臨床化学会、甲信越、中国支部酵素委員会,酵素活性測定に関する日本臨床化学会勧告法 ヒト血清コリンエステラーゼ活性勧告法(案),臨床化学,25( I ),15,(1996).
品名 | 容量 | 価格(¥) | メーカーコード |
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p-HBC | 1 g | 5,000 | H324 |
p-HBC | 5 g | 20,000 | H324 |