試作品案内
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デオキシコール酸ナトリウムはドデシルスルホン酸ナトリウム (SDS) 同様、陰イオン性界面活性剤で、CMC値は5 mmol/lです。本試薬はステロイド環上にも2つの水酸基を持ち、かつ末端にカ ルボキシル基を持っているため親水性部分が分子の一部分に限定 されないという特徴を持っています。3つの水酸基を持つコール酸 に比べると親水性は弱く、より強い界面活性作用を示します。デ オキシコール酸は7分子が会合して小さいミセルを形成するため、 透析等によって除去できます。
この応用としては、大腸菌のH+輸送性ATPase(F 0F1)の可溶化に0.35%濃度で用いられた例や、好熱菌PS3のアラニン輸送担 体を2%コール酸ナトリウムと1%デオキシコール酸ナトリウム の混合溶液で可溶化した例などがあります。
本品は十分に精製をすることにより、着色を除いたものです。そ のまま水に溶かして、膜タンパク質の可溶化、精製に使うことが できます。
参考文献
1) D. L. Foster, R. H. Fillingame, J. Biol. Chem., 254, 8230 (1979).
2) H. Hirata, N. Sone, M. Yoshida, Y. Kagawa, Biochem. Biophys. Res. Commun., 69, 665 (1976).
3) J. C. Norton, S. E. Holt, W. E. Wright, J. W. Shay, DNA Cell Biol., 17, 217 (1998).
4) M. B. Jones, J. C. Garrison, Anal. Biochem., 268, 126 (1999).