9月1日発売
SOD Assay Kit - WST |
取扱説明書![]() |
1. 100%SOD阻害率を測定できます。
2. ホルマザンの溶解操作を必要とせず、操作が簡単です。
3.一度に多検体の測定が可能です。
近年、活性酸素と老化および発癌との関わりが活発に研究され、 その真相が解明されつつあります。中でも活性酸素の一つである スーパーオキシドを消去する、superoxide dismutase (SOD)およびSOD様物質が注目されています。SODは以下のスーパーオ キシドの不均化反応を触媒する酵素です。
2O2- + 2H+ → H2O2 + O2
SOD活性を測定する方法として、チトクロム法、NBT法、エピ
ネフリン法および亜硝酸法などが知られています。xanthine/xanthine
oxidaseをスーパーオキシド生成系とし、テトラゾリウム塩
の還元反応を利用したNBT法は操作が簡便であることから汎用さ
れていますが、生成するホルマザンが不溶性の沈殿物であること
や、NBTがxanthine oxidaseと直接反応し100%SOD阻害率を測定することができない等の問題をかかえています。
SOD Activity Detection Kitは高水溶性ホルマザンを生成するテトラゾリウム塩WST-1を使用しているため、ホルマザンの溶解
操作を必要としません。またWST-1はxanthine
oxidaseと直接反応しないため、100%SOD阻害率を測定できます。また96穴
マイクロプレート対応ですので、一度に多検体の測定が可能です。
SOD inhibition curve
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参考文献
1) H.Ukeda,D.Kawana,S.Maeda and M.Sawamura,Biosci. Biotechnol. Biochem., 63,485(1999).
2) H.Ukeda,A.K.Sarker,D.Kawana and M.Sawamura,Anal. Sci.,15,353(1999).
9月中旬発売予定
1. 高感度にTotal Glutathioneを定量できます(検出限界:1μmol/l)。
2. 短時間(30分以内)で測定ができます。
3. 一度に多検体の測定が可能です。
Glutathione (L-γ-Glutamyl-L-cysteinylglycine)は哺乳動物に存在するトリペプチドで、glutathione
peroxidase、glutathione S-transferaseおよびthiol
transferase等の酵素基質として関与しています。またGlutathioneは酸素ラジカル捕捉能があり、ア
スコルビン酸と同様の抗酸化作用が認められています。
Glutathioneは下記の酵素リサイクリング法によって高感度に検
出されます。5,5'-Dithiobis(2-nitrobenzoic
acid) (DTNB)はジスルフィドを分子内に含有し、Glutathioneを酸化すると同時に自身
は5-Mercapto-2-nitrobenzoic acidに還元されます。このチオールの吸光度(λmax
=412 nm)よりGlutathioneを定量することができます。
Total Glutathione Quantification Kitはこの酵素リサイクリング法を利用した96穴マイクロプレート用キットです。短時間(30
分以内)で、高感度にTotal Glutathione(GSH+GSSG)を定量することが可能です。
反応スキーム
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参考文献
1) O. W. Griffith, Anal. Biochem., 106, 207 (1980).
2) M. E. Anderson, Methods in Enzymology, 113, 548 (1985).
3) M. A. Baker, G. J. Cerniglia and A.
Zaman, Anal. Biochem., 190, 360
(1990).
4) C. Vandeputte, I. Guizon, I. Genestie-Denis,
B. Vannier and G. Lorenzon, Cell
Biology and Toxicology, 10, 415 (1994).