*注:この記事は2000年2月のものであり、同仁化学研究所では現在、下記製品の取扱いはございません。
メイラード反応後期生成物とは、タンパク質のアミノ基と還元糖のアルデヒド基が反応し、シッフ塩基・アマドリ転位生成物(前期生成物)を経由して、脱水、酸化、縮合などの反応を経て得られる後期生成物(Advanced Glycation End Products:AGE)であり、蛍光・褐色・分子架橋形成並びにAGE受容体から認識されるという生物学的特性を有しています。
近年の抗AGE抗体を用いた解析により、AGEが加齢を伴って水晶体レンズタンパクに蓄積すること、糖尿病性腎症および慢性腎不全の腎組織、粥状動脈硬化病変部、透析性アミロイドーシスのβ2-ミクログロブリン、アルツハイマー病、紫外線によって誘発される皮膚病変(日光性弾力繊維症)などの病態においてAGE化タンパク質が病巣に蓄積することが明らかになってきました。
Anti Pentosidine monoclonal antibody(Clone No. PEN-12)
AGE構造体の一つであるpentosidineは、ヒトの脳硬膜コラーゲン中の蛍光物質から単離された構造体で、リジンとアルギニン残基が五炭糖を介して、イミダゾピリジニウム環を有する架橋を形成した化合物であります。生体内のpentosidine量に関しては、血漿や皮膚のコラーゲン中での糖尿病での上昇や、腎不全症例での高値が報告されております。
本抗体はpentosidineを特異的に認識するマウスモノクローナル抗体で、組織染色等により、生体内のpentosidineに関する解析に有用です。
Anti CML monoclonal antibody(Clone No. CMS-10)
CMLは1986年Baynesらによってグルコース由来アマドリ化合物の酸化的分解物として同定されたAGEの主要構造体の1つで、生体内での存在に関して最も研究されている化合物であります。
本抗体はCMLを特異的に認識するマウスモノクローナル抗体で、組織染色やELISA等により、生体内CMLの解析に有用です。
コード番号 | 品名 | 容量 | 価格(\) |
---|---|---|---|
KH012 | Anti Pentosidine monoclonal antibody (Clone No. PEN-12) |
50μg | 55,000 |
KH011 | Anti CML monoclonal antibody (Clone No. CMS-10) |
50μg | 55,000 |
KH010 | Anti Pyrraline monoclonal antibody (Clone No.H12) | 20μg | 55,000 |
KH001 | Anti AGE monoclonal antibody (Clone No.6D12) | 10μg | 55,000 |
KH002 | Anti AGE monoclonal antibody Fab'Peroxidase conjugated | 20μg | 70,000 |
KY008 | Anti S19 Ribosomal Protein polyclonal antibody | 100μg | 45,000 |
KA009 | Anti Metallothionein monoclonal antibody (clone No.1A12) | 100μg | 45,000 |