近日発売予定

機能性キレート試薬

Maleimido-C3-NTA
Maleimido-C7-NTA

最近、人工蛋白質の精製や蛋白質を固体表面に並べる“His-tag”という技術が注目されている。官能化された(通常、サクシニミド、チオール、エポキシなどの反応性基をもった)固体表面と反応させ、さらに、Ni(II)を加えて錯形成させる。ここで、Ni(II)の配位座は完全には満たされず、空いた部分には水が配位する。この状態で6個のヒスチジンを末端に発現させた融合蛋白質を加えるとヒスチジン部分がNi(II)に配位するため、固体表面で特異的かつ一定方向に結合されることになる(この結合は強固だが、フリーのヒスチジンやイミダゾール、EDTA等のキレート剤によって可逆的に解離する)。先に小社では末端アミノ基を持ったAB-NTAを発売した。さらに、今回はマレイミド基を官能基としたMaleimido-C3-NTA, Maleimido-C7-NTAを製品化する。マレイミド基はチオール基と選択的に反応するため、チオール基で官能化された固体表面に結合可能である。