1)FTP:インターネット上のことであるから、パソコン通信の場合と異なり、FTPにおいては転送に関わる2つのマシンの間に序列は存在しない。したがって、“アップロード”や“ダウンロード”という用語はこの場合厳密には正しくない。実際に操作する側のマシンを基準として、前者は“put”、後者は“get”と言うのが正しい。(英語版のソフトではそう書いてあることが多い。)ただ、実際には“アップロード”や“ダウンロード”で通用するので、あまり問題はない。本稿でも、“アップロード”・“ダウンロード”を用いることにする。

2)anonymous FTP:賢明な読者は「WWWもanonymousではないか!」と思うかも知れない。全くその通りである。ただ、WWWは始めから匿名を想定して開発されている通信手段なので、改めて“anonymous”とは言わないというだけのことである。ちなみに、あらかじめ許可した人にのみ特定のWedページの閲覧を許可しているサイトもある。(一般に有料であることが多い。)

3)ファイルの提供:転送自体は常にFTP(プロトコル)に従って行われるので、この提供方法の違いはあくまでも“見かけ上”のものに過ぎない。

4)友人のWebページによる紹介:別に友人のマシンにファイルを入れておく必要はない。友人のページから自分のマシン上の目的ファイルにリンクが張られていれば、それで目的は達成される。実際には作者が「リンクフリー(自由にリンクを張って下さい)」としていることが多いので、友人どころか、身も知らぬ赤の他人のページを通じて転送することもできる。