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生体イオウ関連研究用試薬

硫化水素

各製品へのリンクは生体硫黄マップと試薬選択ガイドにございます。

[検出]

従来の Methylene blue 法では硫化水素に加え結合型硫黄も検出されていましたが、中性で反応可能な HSip-1 は硫化水素を選択的に検出できます。また蛍光イメージングや HPLC など用途に応じ試薬を選択頂けます。

[ドナー]

Na2S は水に溶解するだけで硫化水素を放出します。その他、加水分解反応やグルタチオン/システインとの反応で硫化水素の放出を制御できるドナーがあります。

 

サルフェン硫黄

[検出]

従来の検出で使う Cyanolysis は有毒で操作も煩雑です。一方、蛍光プローブの SSP4 は簡便に定量でき、更には細胞のイメージングも可能です。

[ドナー]

パースルフィドやポリスルフィド等のサルフェン硫黄は、システインやグルタチオンよりも還元能が高く生体内における抗酸化物質としての作用も示唆されています。

 

タンパク質分解

代表的な翻訳後修飾の一つであるタンパク質のチオール修飾や S- ニトロシル化は、生体内のレドックス変化に応答して生じます。ゲルシフトアッセイによるタンパク質解析では、目的タンパク質中のチオール又は S- ニトロシル基に特定分子量の化合物を付与した後、電気泳動にてバンドのシフト幅を解析しチオール数や S- ニトロシル基の数を確認することができます。