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タンパク質質量分析用試薬
タンパク質消化試薬

<特長>
  • タンパク質の消化効率が向上し、試料タンパク質由来のペプチド数が増加する。
  • 酵素を含む試薬類はプレミックスされ、試料調製の必要がない。
  • 試薬を溶解した後は、直ぐに消化反応に使用できる。

 

 プロテオーム解析の手段として、二次元電気泳動法や液体クロマトグラフィーのタンパク質分離法と MALDI-TOF MS や ESI-MS の質量分析計を組み合わせたシステムが利用されています。分離されたタンパク質は、トリプシンのような消化酵素でペプチド配列特異的に断片化され、各ペプチドを質量測定した後、データベース検索システムを用いて同定されます。発現したタンパク質は、リン酸化や糖化など様々な翻訳後修飾を受け、一種のタンパク質でさえも数種の状態を示すことから、膨大な数の試料を効率良く処理し、同定に繋げることが望まれています。本試薬は、タンパク質の消化を促進し、断片化ペプチド数が増えることで、MS 解析後のタンパク質同定の確度を向上することができます。

<使用例>
SDS-PAGE で分離した Conalbumin (100μg) を本試薬によりゲル内消化 (37℃,15 時間) した後、MALDI-TOF MS により質量分析を行い、データベースシステム(SWISS PROT)を用いて検索した(Fig. 1A)。同じトリプシンのみで消化した場合(Fig. 1B)と比較すると、試料タンパク質由来のペプチド数が増加し、ヒット数の向上が確認された。

Fig.1 トリプシン消化したConalbuminのMALDI-TOFMSスペクトル

 

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