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アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性測定キット ACE Inhibition Assay Kit

<特長>
  • 96穴マイクロプレートアッセイ対応。一度に多検体を測定できる(分光光度計での測定も可能)。
  • 有害な有機溶媒を使用しない。

 本キットはアンジオテンシン変換酵素(ACE)の阻害活性を測定するためのキットです。アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、血圧調節メカニズムの一つであるレニン−アンジオテンシン系において、アンジオテンシン1から昇圧作用を有するアンジオテンシン2を生成します。また同時に降圧ペプチドであるブラジキニンを分解するなど、血圧上昇に大きく関係している酵素です。昨今、我が国では高血圧などの生活習慣病が社会問題となっており、ACE阻害物質を含む機能食品(特定保健用食品)が多く販売されるなど、生活習慣病の予防が大きな課題として注目を集めています。

 従来のACE阻害活性測定法は、合成基質Hippuryl-His-Leu(HHL)から切り出されてくる馬尿酸を酢酸エチルで溶媒抽出後、濃縮乾固し、再溶解して228nmの吸光度を測定するという煩雑な方法でした。本キットは、新規合成基質である3-Hydroxybutyrylglycyl-glycyl-glycine(3HB-GGG)と種々の酵素を組み合わせることにより、酢酸エチルのような有機溶媒を使用することなく、多くのサンプルを簡便に測定することが可能です。

 3HB-GGGはACEにより3-Hydroxybutyrylglycine(3HB-G)とGlycyl-glycine(GG)に分解されます。更にAminoacylaseで処理することにより3-Hydroxybutyric acid(3HB)が生成されます。3HBはD-3-Hydroxybutyrate dehydrogenase(3HBDH)によりAcetoacetic acid(AA)に変換され、その際NADHが産生されます。産生されたNADHは電子メディエーターを介して水溶性の還元発色試薬であるWST-1を還元し、橙色のWST-1ホルマザンを生成します。WST-1ホルマザンの吸光度(450nm)を測定することにより、迅速・簡便にACE活性を測定することができます。


Fig.1 ACE阻害物質による阻害曲線の例


Fig.2 ACE Inhibition Assay Kit 測定原理

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